ある一枚の写真をみてから、
わたしは最近、古着屋になろうと思っている。
ゆるーく服をつくりながら、ゆるーく物を売る。
なんて平和。
売るだけじゃなくて、お店をゆるーくなごめる空間にする。
そこでは愚痴も恋バナもばっちこいで、
だれかが歌い始めると、だれかがギターを弾き始める。
あるいは、だれかがタンバリンをたたき、鍵盤ハーモニカふきだす。
うわー。ゆるい。
もう、世間なんてくそくらえみたいな
お布団の中のようなシェルターを石巻につくるのだ。
「 夢を持て、行動を起こせ 」
たしかにそれはすばらしいけれど、
どうしても疲れてしまうことで、
私は耐えられない。
(そんな場所がほしいのは私)
社会企業家とか、革命とか、社会を変えるとか
そんなことできないし、ましてや「してやる!」なんて思っていない。
本当はそんなことは「してやる」なんて思わずにできてしまうことなんだと思うし。
小さなところから、少しだけはみだしている私の考え方を具現化するのが
私を取り巻く世界を変える第一歩。
それが社会を変える第一歩なんてものじゃないかもしれないけど
全然かまわないし、みんな好きなことやればいいのにと思う。
古着屋 絶滅危惧種 より
はるひ