2014/08/17

ONIGIRI

ある一枚の写真をみてから、

わたしは最近、古着屋になろうと思っている。

ゆるーく服をつくりながら、ゆるーく物を売る。

なんて平和。

売るだけじゃなくて、お店をゆるーくなごめる空間にする。

そこでは愚痴も恋バナもばっちこいで、

だれかが歌い始めると、だれかがギターを弾き始める。

あるいは、だれかがタンバリンをたたき、鍵盤ハーモニカふきだす。

うわー。ゆるい。

もう、世間なんてくそくらえみたいな

お布団の中のようなシェルターを石巻につくるのだ。

「 夢を持て、行動を起こせ 」

たしかにそれはすばらしいけれど、
どうしても疲れてしまうことで、
私は耐えられない。
(そんな場所がほしいのは私)

社会企業家とか、革命とか、社会を変えるとか
そんなことできないし、ましてや「してやる!」なんて思っていない。

本当はそんなことは「してやる」なんて思わずにできてしまうことなんだと思うし。

小さなところから、少しだけはみだしている私の考え方を具現化するのが
私を取り巻く世界を変える第一歩。

それが社会を変える第一歩なんてものじゃないかもしれないけど
全然かまわないし、みんな好きなことやればいいのにと思う。


古着屋 絶滅危惧種 より

はるひ